夜の食国(よるのおすくに)

夜の食国(よるのおすくに)

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  • サイズ B6判/ページ数 366p/高さ 20X15cm
  • 商品コード 9784560042571
  • NDC分類 913.6

出版社内容情報

 水俣の海に泡立つ闇物語!! 「聖地」の仮面を剥ぎ、「公害」の衣を脱いで現れた、黄泉国伝説。水俣在住10余年の体験を素材に、気鋭が書き下ろした反「苦界浄土」の世紀末一大絵図。聖卑猥俗の原型が生き生きと踊り出す800枚の衝撃作。

内容説明

水俣病という傷口から憎悪と呪詛が噴き出し、闇の底にひそんでいた民衆の真の姿が白く浮かび上がった。人間が人間を食う地獄の日々をこともなげに、わっはっはと笑って暮らす登場人物たち。知識人諸君、日本のルーツ、夜の食国に来て、彼らに会ってみたまえ、青ざめること必定である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

seichan

2
実は再々読くらい? 水俣病のレポート「下下戦記」で賞を取った著者が、その聴き取りテープ500本を、単語レベルまでバラバラにし、架空の(とはいえ現実と渾然一体の)土地の、汚辱と貧困に満ちた歴史と土地を見舞った公害の厄災を、くそグログロしく描いた土俗すぎな小説(?)。「人は集まらないと生きていけないが、人が集まって生きることが、すでに原罪につながるのではないか」という感じの文章が重い。2012/08/23

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