出版社内容情報
なぜカフカにはサーカスに関する文章がかくも多いのか――その文体の特異性を分析しつつ著者は、一方でサーカスの発祥から現代までの推移を克明に跡づけ、一方でカフカの中に前衛芸術と大衆芸術との壁を無化するユートピア的可能性を読み取ってゆく。カフカ研究をリードする斬新かつ大胆な試み。
内容説明
なぜカフカにはサーカスに関する文章がかくも多いのか―。その文体の特異性を分析しつつ著者は、一方でサーカスの発祥から現代までの推移を克明に跡づけ、一方でカフカの中に前衛芸術と大衆芸術との壁を無化するユートピア的可能性を読み取ってゆく。カフカ研究をリードする斬新かつ大胆な試み。
目次
カフカのテキストの特異性―序にかえて
1 足芸&梯子芸ピーター
2 曲馬嬢
3 揺り大一丁撞木
4 動物の曲芸
5 カフカの夢のサーカスの砕片
6 断食芸
7 組織体としてのサーカス
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tonex
5
カフカにとってサーカスが持つ意味を探るもの。当時のサーカスの様子を映画、絵画、写真、新聞記事、チラシ、ポスターといった様々な資料から再現。▼「天井桟敷で」の曲馬芸、「最初の悩み」の空中ブランコ、「あるアカデミーへの報告」の動物芸、「断食芸人」の断食芸といった有名なものだけでなく、日記や断片に出てくる足芸、梯子芸、奇術、闘牛、人種展覧会、蛇使い、水中パントマイムなどにも触れる。▼特にサーカスに興味は無いが面白かった。著者は難しい文章しか書けない人かと思っていたが、わかりやすい文章も書けることがわかった。2015/12/12




