感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takeakisky
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一人目、ふん、二人目、ふむふむ、で三人目でウゥ!となる。セバスチャン・メルシエ、スケールの違う奇妙さ。邦訳はこれだけ。あとは十八世紀パリ生活誌か、端本で上下どっちかあった気がする。あった、下。上を手配。そして、目当ては不老長寿の霊薬。バルザックによるドン・ジュアンもの。行き違いのちぐはぐさの面白さ。ざわざわの多いサドか、ばたばたの少ないモリエールといった雰囲気。もう一つの収穫はシャルル・ラブーの検察官。好みのスタイル。幻想、ストーリーで読ませるものが多く、楽しめるものが多い短篇集であった。2025/04/23
がんもどき
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18世紀から19世紀にかけてのフランス幻想小説選。SFの父ジュール・ヴェルヌはこう言った小説に囲まれて育ったんだなと納得できる本だった。でも、一部を除いてほとんど段落分けされてないぎちぎちに詰まった話ばかりだったので、リーダビリティは低いです。2021/06/10