感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
takeakisky
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一人目、ふん、二人目、ふむふむ、で三人目でウゥ!となる。セバスチャン・メルシエ、スケールの違う奇妙さ。邦訳はこれだけ。あとは十八世紀パリ生活誌か、端本で上下どっちかあった気がする。あった、下。上を手配。そして、目当ては不老長寿の霊薬。バルザックによるドン・ジュアンもの。行き違いのちぐはぐさの面白さ。ざわざわの多いサドか、ばたばたの少ないモリエールといった雰囲気。もう一つの収穫はシャルル・ラブーの検察官。好みのスタイル。幻想、ストーリーで読ませるものが多く、楽しめるものが多い短篇集であった。2025/04/23