出版社内容情報
個別的な体験だけに物言わす独断的文化評論を避け、日本とフランス両国人の間の差異を、なるべく原理的な物言いで語る、文化批判。語り口は平明、卑近な問題からかなり高度な問題にまで、読者に両国の人間の差異を興味深く示してくれると同時に著者のしたたかな目を感じさせる読み物である。
内容説明
文化を異にする二つの国民の相互理解を深めることは困難な仕事だが、議論を避けたり誤解を恐れていては、決して真の理解に達することはできない。
目次
第1部 フランスの知恵と発想(広場の思想;社交の楽しみについて;聖徳太子の国とナポレオンの国;自動車の運転と国民性の違い;フランス語会話のよろこびと危険について;国際会議いまむかし;心の中のラ・マルセイエーズ;飛行機の中の日本人とフランス人;パリジェンヌの“神話”;大学の日本的特質―フランスとの比較;ナショナリズムと愛国心)
第2部 ルソー2題(ルソーの作曲;ルソーと「自然にかえれ」について)