出版社内容情報
旧ユーゴスラヴィアの紛争は「前近代の再燃」などではなく、我々の住む世界秩序の崩壊を体現した戦争だった――これは英国BBCジャーナリストが、生身の個人に焦点をあてながら「民族的憎悪」がつくられていくメカニズムを暴き、人間の愚かさと悲しさを描きつくす黙示録的ルポルタージュである。
内容説明
「生身の個人」に焦点をあてながら「民族的憎悪」のメカニズムを暴き、人間の愚かさと悲しさを描きつくす英BBCジャーナリストによる黙示録的ルポルタージュ。
目次
第1章 クニン、1990年8月/10月―1992年1月 事の核心
第2章 ベオグラード、1991年3月 ドレス・リハーサル―セルビア人同士の骨肉の戦い
第3章 1991年6月―7月 独立国家
第4章 1991年7月―1992年1月 トワイライト・ゾーン
第5章 1991年8月―1992年5月 ボスニア・ヘルツェゴヴィナ―亡者の楽園
第6章 1992年6月―1993年6月 黄泉の国のむこうに
報復者の悲劇
目をそむけてはいけない現実を理解するために―解説にかえて