出版社内容情報
特異な性格ゆえ数奇な一生を送ったカラヴァッジョの生涯を、最新の史料と研究をもとに描き、その人間像に迫る。
内容説明
教皇の肖像画家の身でありながら殺人を犯し、長い逃亡生活をよぎなくされた波瀾万丈の生涯を最新の史料と研究をもとに描く。
目次
ミラノ―一五七一年
カルロ・ボッロメーオとペスト―一五七六‐一五七八年
徒弟時代―一五八四‐一五八八年
反宗教改革
ミラノからの逃亡―一五九二年
ローマ―一五九二年
ローマの支配者たち―一五九二年
三文画家―一五九二‐一五九六年
デル・モンテ枢機卿―一五九六年
マダーマ邸―一五九六‐一六〇〇年〔ほか〕
著者等紹介
石鍋真理子［イシナベマリコ］
１９４９年生まれ。東北大学文学部卒業。１９７５年から７９年、１９８２年から８３年、および１９８８年から８９年に、夫とともにイタリアで美術史とイタリア語を学ぶ。共訳書に、ファブリツィオ・マンチネッリ『システィナ礼拝堂』（ほるぷ教育開発研究所、１９９４年）、フランチェスカ・ロメイ『絵とき美術館 彫刻の世界』（講談社、１９９６年）、オラーツィオ・ペトロジッロ『バチカン市国』（ミュージアム図書、１９９９年）などがある
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感想・レビュー
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ふじこ
6
やっぱりカラヴァッジョは知れば知るほど不思議な人です・・2020/11/04
SK
3
253*何がなんでも、カラヴァッジョがゲイとは認めない、不誠実な本。酷い。2019/10/12
s
1
感情に振り回されて、信仰に深く沈んで描く。上手く行けば調子に乗り、学習せずに繰り返し逃げ続ける。苦しみや後悔は創造を後押しする強烈な力を生む。届かない光を生むために、出口の無い暗さを生み出し続けるようだけど、こんな人生しんどいだろうな。いつだって渦中。2020/05/07
ねこ
0
思っていたより宗教関連の記述が多く、でも、作者もマルタの騎士だというからかなり解説にはバイアスかかっているのではないかなー。ともあれ、なかなか興味深く読めた。もうちょっと１つ１つの絵に対して美術面からの解説が欲しかったけど、まぁ、歴史学者じゃしょうがないか。2020/10/24
