出版社内容情報
【全巻内容】1 モーツァルト・ベートーヴェン/2 主題と変奏/3 20世紀の音楽/4 現代の演奏/5 指揮者について/6 ピアニストについて/7 名曲300選/8 音楽と旅/9 音楽展望/10 エセー/11 私の好きな曲/12 カイエ・ド・クリティク1/13 音楽家のこと/14 ディスクの楽しみ/15 カイエ・ド・クリティク2/16 芸術随想
内容説明
この巻は、全集第2期のときに第12巻としてまとめた「カイエ・ド・クリティク1」の続きである。このうち2、3章はそれぞれ単行本として出版したものを、ほぼ、そのまま収録した。「ほぼ」というのは、そのうちの二つはもともと講演のためにつくった原稿だったので、ここでは改めて5章として「講演」に編入したからである。また4章には雑誌『音楽芸術』に多年「かいえ・どぅ・くりちっく」として寄稿してきたもののなかからと、それから、同じように、すでに10年以上『朝日新聞』に「音楽展望」という見出しのもとに書いてきたもののなかから、抜粋したものとが集められている。両者からの抜粋は、ヴィデオのカセット、テープ、ディスクなどを通じての体験を中心とした。
目次
自伝抄
響きと鏡(チャップリン―自己分裂の自覚;孤心からうたげへ;華麗なる未熟;TVの歴史ドラマ;近代日本最初の批評家;ヴィスコンティの世界 ほか)
音楽の光と翳(ジークフリート;ヘンデルと力士;菩提樹の花の香り;酒場を吹きぬけたメンデルスゾーン;ヘルマン・ヘッセの口笛;ベートーヴェンの音って?;モーツァルトの手紙;メンデルスゾーンの手紙 ほか)
LPとカセット
CDの楽しみ
ヴィデオ・ディスク体験記
オペラの映像化
テレビ雑感
松食い虫
時の流れによせて私と音楽
“声”が人生の真実を照らし出すとき
「変な夢」―一つのファルス
グレン・グールドとは何か
教養としての音楽
芸術と人生