内容説明
フルトヴェングラー、この伝説化された大指揮者の肉声ともいうべき遺稿集。音楽、芸術、人間についての鋭い警句にあふれた論説は、哲人、人間通でもあった巨匠の内面を余すところなく示している。改訳・完訳新版にあたって、初期の論述「一音楽家の時代的考察」を新たに付した。
目次
第1部 カレンダーより
第2部 論文と断片(一音楽家の時代的考察;指揮の諸問題;芸術におけるドイツ的なものへの問い;指揮者の仕事道具;精神の死;メンデルスゾーン―没後100年の記念日に寄せて;ハンス・プフィッツナーの作品;フィデーリオ;ザルツブルク音楽祭;演奏旅行について;混沌と形象)