出版社内容情報
スペイン生まれの世界的チェロ奏者カザルスと親交のあったコレドールがフランスの片田舎にカザルスを訪れて交わした対話録。この巨匠の演奏家・作曲家としての波乱に満ちた足跡、バッハ、ベートーヴェンからワーグナー、現代音楽にいたるまでの彼の音楽観が淡々と語られていて興味深い。
音楽創造性支援に直接関わる書籍ではないが,音楽における教育と創造について考えるには最適の書である。
内容説明
長期にわたって巨匠が弟子たちと語らった談話を、忠実に整理・配列した対話集。数々の思い出からは、巨匠の幼年時代・修業時代の姿が浮かびあがり、過去の音楽および同時代の音楽や演奏についての貴重な意見は、ほかの音楽家たちの意見と際立った対照を示し、愛とか政治とかについて語られた意見ともども、巨匠の道徳的立場の正確な意味を明かしてくれる。音楽書では全く類をみない、人生について、芸術について深く考えさせてくれる本でもある。
目次
幼年時代
修業時代
旅行・演奏会・友人たち
指揮者パウ・カザルス=オーケストラ
知られざる3人の巨匠
J.S.バッハ
昨日と今日の音楽
演奏について
亡命の前後
裏切られた希望
プラード音楽祭
偉大と孤独
地上に平和を