内容説明
電波男につきまとわれる脚本家(「リヴァーサイド・ドライブ」)、不倫キャラたちに監禁された劇作家(「オールド・セイブルック」)、恋愛バトルにまきこまれてしまう挙動不審な小説家(「セントラル・パーク・ウェスト」)―ニューヨークの浮気な作家たちが繰りひろげる、3つの一幕劇集。
著者等紹介
アレン,ウディ[アレン,ウディ][Allen,Woody]
1935年12月1日、ブルックリン生まれ。ニューヨーク大学の映画科を中途退学したあと、TV番組のコメディ・ライターやスタンドアップ・コメディアンとして修行を積み、『何かいいことないか子猫チャン』(1965)で脚本家兼俳優として映画デビュー。『アニー・ホール』(1977)でアカデミーの監督賞と脚本賞を、『ハンナとその姉妹』(1986)ではオリジナル脚本賞を受賞。アメリカ映画が誇る、「自作自演」の巨匠。また、オフ・ブロードウェイで上演された『作家の壁』(2003)で劇作家兼演出家としてデビュー
井上一馬[イノウエカズマ]
1956年(昭和31年)東京生まれ。出版社勤務を経て、執筆・翻訳活動に
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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明石です
8
ウディアレンの戯曲集。素晴らしい!浮気や不倫のないウディ映画は一本もないですが、小説では彼の真骨頂たる浮気を生かしたものが少なかったなと、本書を読みながらしみじみ思った。「情熱がなくなって恋愛感情が移ろったとき、それでも配偶者を愛している人間には、相手をだますしか手がないのよ」という劇中のセリフ、彼の恋愛哲学がにじみ出ているみたいでとても好き。いったいこの人は何百回浮気をしてきたのだろう笑。特に、ミアの養子とのあいだの泥沼の不倫をもろ題材にしたような3作目にハマった。恋人が浮気してたらプレゼントしよかな。2022/04/27
takao
1
ふむ2024/10/10
緒 真坂 itoguchi masaka
1
「私、ロシアのお芝居って大嫌い。なんの事件も起きないのに、ミュージカルと同じだけ料金をとるんだもの」など、アレンの映画に出てきそうなしゃれたせりふがたくさんあって、大いに笑えるのだが、戯曲としてみた場合、松尾スズキさんや野田秀樹さんのほうが物語として面白いし、勝っていると思う。
きゅー
1
浮気をめぐる3つの戯曲を集めたもの。それぞれ非常に個性的なストーリー展開(わりとトンデモ展開)がされる上に、共感しようがない登場人物ばかり出てくるため、いずれの作品もコメディではなく茶番めいてしまっている。ウディ・アレンの書くものは好きで何冊も読んでいるけれど、この戯曲を読んで思ったのは「どうしてこうなった?」という疑問ばかり。アメリカのホームドラマのパロディだと思って読めばいいのかな……? 2011/08/24
glen
0
2本目の話が面白かった。2017/12/10
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