内容説明
演劇は観るものではなく、するものである。長年の要望に応え、はじめて書き下ろした「演劇をするための必読入門書」。
目次
演劇の中へ
身体を取り扱う
言葉を取り扱う
戯曲を取り扱う
劇中に入る
空間を立ち上げる
演劇の立場
著者等紹介
別役実[ベツヤクミノル]
1937年旧満州生。早稲田大学政経学部中退。『マッチ売りの少女』『赤い鳥の居る風景』で岸田国士戯曲賞。『ジョバンニの旅』『諸国を遍歴する二人の騎士の物語』で芸術選奨文部大臣賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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manabu
3
舞台上のリンゴから、「リンゴ」というシニフィアンを剥がそうとする俳優の演技の試みは面白いなあ。 ロダン=塑像とジャコメッティ=彫像という表現がまるっきり逆だと思うんだけど、わざとなんだろか? わざとだなぁ。うそつきー2019/06/23
しゃんぷーしょく
1
演劇とは何か、ということを考える。芝居の上手い下手ではなく、空間を作りその中でどう動くかを意識するかが大切というのが面白かった。上手と下手をほとんど意識したことがなかったので勉強になった。2021/02/07
しびぞう
1
どうしてアーティストが売れれば売れるほどライブがつまらなくなるのか、の謎が解けた。シュールに進まないと現代劇ではない、というノリが好きではないので、途中にある戯曲などはイライラしながら読んだが、178頁から始まる適性収容人数についての考察には溜飲が下がりまくってしまった。売れるとファンの質が下がるのではなく、アーティストから放たれる何かの到達限界に達してしまうのだ。ただ、これは解決できるものと後述されていて、私は確かにその現場に立ち会った事がある。なんであれ、客席側の感受性こそが、鍵になるのだと思った。2016/07/21
osel
1
レイアウトにも応用できそうだ。2008/12/12
ぽん
0
これは手元に置いておきたい一冊。とりあえず、駆け足で読んでしまったので、再読しようと思います。2012/12/03