出版社内容情報
一秒四文字、十字×二行以内のせりふ作りにすべてを賭ける映画字幕の第一人者が、『第三の男』の名訳を目にして以来あこがれつづけた字幕翻訳者への道が『地獄の黙示録』で花開き、以来人気と実力を得るようになった今日までの半生をたどる、はじめての書き下ろしムーヴィー・ライフ。
内容説明
一秒四文字、十字×二行以内のせりふ作りにすべてを賭ける映画字幕の第一人者が、『第三の男』の名訳を目にして以来あこがれつづけた字幕翻訳者への道が『地獄の黙示録』で花開き、以来ひっぱりだこの人気と実力を得るようになった今日までの半生をたどる、はじめての書き下ろしムーヴィー・ライフ。
目次
第1章 映画字幕というもの
第2章 字幕翻訳をめざすまで
第3章 字幕という日本語
第4章 あの映画このせりふ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あび
9
実に面白かった。映画が好きで、しかも字幕で観ることが好きなので翻訳の世界について知ることができたのはとても良い経験となった。翻訳業は本当に難しいのだなと思った。誤訳の女王などと呼ばれている戸田奈津子さんだが制作の背景やその仕事量を知ると、仕方がないなと感じた。2019/03/03
へたれのけい
4
時代も自分も変わりました。小学校から字幕は平気だったのですが、今では、ビデオを観るなら吹き替えを選んでしまう。ある時、映画館で吹き替え版に入場した時は、自分で選んでいるくせに少し驚いたものでした。 例外は、大好きな女優さんのハスキーなお声を聴きたい時くらいですね。2014/11/27
月華
3
図書館 1994年5月第1刷発行。1995年4月第10刷発行。こんなに人気のあった本なんだとびっくりしました。いかに映画好きなのかが伝わってきました。20年も諦めずにやり続けたのはすごいと思います。2017/07/19
lemon tea
2
戸田奈津子さんの字幕人生が描かれていたが唯一好きな英語や映画に関する仕事を女性があの時代に長年待ち続けた忍耐力はあっぱれ!です。字幕作りの一般人には絶対に知らない苦労などが分かって興味津々で読んだ。今度映画を観る時は字幕も意識しそう。(そんな余裕ないか・・・) 2012/02/04
きりこ
1
戸田奈津子の自伝のようなものですね。だから「字幕の中に人生」 字幕を作るのって大変なんですね。 「口」のような文字には空気穴をつけるという話が面白かったですね。 表紙の「中」と言う字に空気穴が空いていました。 2012/08/25