内容説明
星や月、太陽から、私たちは時間や方角を知り、季節を判断する。でもそれだけではない。願いをかけたり、七夕などのさまざまな物語を紡いできた。古今東西の星の想像力をたずね歩く著者が語る、空を見上げるのが楽しくなる一冊。
目次
1 星空がでてこない星座の話
2 いまの星座はどうやってできたの?
3 星座のたどった道
4 太陽と月の話
5 地上におりた星たち
著者等紹介
出雲晶子[イズモアキコ]
本名:山田晶子。1962年東京都田無市(現・西東京市)生まれ。神奈川県茅ヶ崎市で育ち、東京学芸大学教育学部理科地学科卒業後、(財)横浜市青少年科学普及協会(当時)に就職、横浜こども科学館のプラネタリウム、広報を担当した後、2004年から科学工作教室を受け持つ。2008年に退職。現在は限りなく無職に近いフリーライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マカロニ マカロン
4
個人の感想です:B。天文民俗学を研究した本。人類と星との歴史的なかかわりあいと天体に関する行事風俗伝承などに関して書かれている。ホロスコープ占星術(星占い)はローマ時代に世界に広まり、すでに2000年の歴史があり、いまだに大人気。世界の民話では月は女性に例えられることが多く、その対として男性が太陽となる。月の中に動物が見えるというのは世界中で民話として残っている。七夕も世界中で言い伝えがあり、月齢が農作業と関連していて、そのため、太陽より月をより身近なものとして観察していたようだ。 2015/07/31
ちいくま
2
今まで読んできた「地球のカタチ」シリーズの中では読みやすさが(当社比)一番でした。古今東西のいろんな伝説の紹介も面白いし、何より知識が伝えられ広がり変わっていく過程に思いを馳せる楽しみを味わいました。途中に挟まれる図版も順を追って詳細な説明が添えられているので分かり易い。2016/04/26
すずえり
1
いかに人は星と関わってきたか? 地球上のどこから始まりどこへ伝わったのか? 天文民俗学と著者が名づけていた。星図や星写真は一切でてこない。でも楽しめる。2009/05/23