内容説明
砂漠を漂移する謎の湖ロプ・ノール。その湖岸に栄え、伝説と哀史に彩られた楼蘭の都。蘇る湖、発掘された若き王女のミイラとの奇しき出会い。ヘディンの旅行記中もっとも感動的でロマンティックな一篇である。
目次
1 ロプ・ノールへ出発
2 河上の第1日
3 探検隊、サイ・チェケに集まる
4 コンチェ・ダリヤでの最後の日
5 クム・ダリヤ河上の最初の日々
6 神秘の砂漠に向かって
7 未知の王女の墓場へ
8 三角洲の迷路で
9 ロプ・ノールへの旅
10 ロプノール湖畔とローラン付近における最後の日々
11 固定キャンプに帰る
12 コンチェ・クム・ダリヤ河畔の動物
13 ベリマンの砂漠行
14 クム・ダリヤにおけるチェンの仕事
15 トンホアンと千仏洞へ
16 ペイ・シャンの迷路へ
17 ガシュン・ゴビの砂丘
18 野生らくだの故郷を通る
19 道のおわりで
20 さまよえる湖
21 最も新しい脈道
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホレイシア
4
憧れましたねー。いつか行くぞ、とか(笑)。
ラム
1
購入後28年目で読了 当時シルクロードブームでヘディンに脚光があたり選集が出たと記憶 ヘディンの執念ともいえる自身の仮説を証明するための探検行 湖が400キロにわたって漂流するという34年前の仮説を様々な困難(当時の国際政治情勢が最たるもの)を克服し証明 楼蘭で若き王女のミイラを発掘する様子等美しいスケッチとともに浪漫的筆致で描く 煩瑣な説明や地名も巻末の地図が役立つ 古代の文献に残る伝説の湖の存在証明 直径100キロある湖が1600年周期で400キロも移動する 楼蘭の滅亡も湖の移動により放棄されたのでは2017/05/20