出版社内容情報
フランス史上で太陽王と呼ばれたルイ14世の一生は、光と影の交錯するものであった。本書はルイ14世の生涯の暗い、神秘的な部分にメスを入れた伝記である。一人の王の運命とその王を取り巻く多くの女性の数奇な運命を淡々と語り、しばし、心理小説を読むようなスリルに満ちている。
感想・レビュー
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岡本正行
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フランス王国時代はブルボン家というか、「太陽王」と呼ばれたルイ14世、フランス王政としては、絶好頂の時代の王様、ただこの本では、女性関係の方に重点がおかれていた。領土拡大や他の国との戦争など歴史的に多い記載は、あまりない。ルイ14世の女性遍歴はみょくわかった。それも大事だろう。あまり興味がない。宮廷生活、子供も多かった。ほとんどが不倫、王妃以外の女性にたくさん産ませている。キリスト教国家といいながら、内実は、そんなもんだろう。孫のルイ16世の時代でフランス革命が起きるのも当然だ。2023/04/11