出版社内容情報
フランス史学界の権威クーランジュの名著『ギリシア・ローマにおける宗教・法律・制度の研究』の全訳。古代ギリシア・ローマ・インドの信仰から出発し、人間社会、国家の構成、革命、自由などの問題を古代都市に範を求め、豊富な傍証を引いて解説した歴史的名著。
内容説明
希代の名文で古代ギリシア・ローマの社会形態を克明に叙述し、『母権利』『種の起源』と並び称される不朽の名著、待望の復刊。
目次
第1編 古代の信仰
第2編 家族
第3編 都市
第4編 革命
第5編 都市政体の消滅
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
てれまこし
3
ギリシャ・ローマの古代都市の法や政治制度の根底には宗教がある。祖先崇拝であり、祖先の生霊が一族の守護神。竈や畑の中に建てられた墓から家屋の神聖なる所有権が生じ、これが市民権の根拠。この古代宗教が廃れるにつれて法も政治制度も変わっていかざるを得ない。伝統の権威に基礎づけられた統治は富裕層と下層民の抗争にとって代わられ、それによって家族や都市への義務に縛られていた精神は自由になる。結果として古代都市は消滅し、大帝国と都市国家に回収しきれない個人道徳を生む。キリスト教が現われたときその基盤は既にそこにあった。2026/03/13




