出版社内容情報
喧嘩、殺人、決闘、復讐、強姦、反乱、カーニヴァル……13~16世紀のヨーロッパ各都市を席巻した様々な暴力現象と治安維持の様相を、豊富な史料を元に活写するユニークな社会史。
内容説明
喧嘩、殺人、決闘、復讐、強姦、反乱、カーニヴァル…13世紀から16世紀のヨーロッパ各都市を席巻したさまざまな暴力現象と治安維持の様相を、豊富な史料を駆使して活写するユニークな社会史。
目次
第1章 不和と軋轢
第2章 共有された憎しみ
第3章 日々の暴力
第4章 暴力の諸形態
第5章 平和をもたらす都市
第6章 公的な暴力
第7章 「厄介ごと」か、それとも脅威か?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
2
中世における「自力救済」や「名誉」が如何に暴力の巷でありしかも聖俗を問わず発揮されていたか一次史料により克明に描かれている。しかし、このヒャッハーな世界観はユーラシア大陸の反対側の端である本邦に於いても発揮されて居たわけであるのは、何やら不思議な感じがする。一種の共時性というべきであろうか。清水克行氏の諸著作を思い浮かべながら思った。女性に対する強姦の多さと何故か被害者が名誉を失うことになるという不条理さ、不十分ながらも暴力を抑制しようとした動きに人間の不思議さを感ずる。2017/06/17
がんもどき
1
図書館本。中世ヨーロッパの都市がいかに暴力にあふれていたかが分かった。いろいろ参考にしようと思う。2018/10/22
陽香
0
199901252017/09/26