出版社内容情報
人類にとって最も切実な食糧問題に対して、古代の人々はいかに対処していたか。多くの一次史料をもとに、気候や農業生産に関する近代のデータを応用しつつ、古代の飢饉の実態と食糧供給のメカニズムを解明する。本書は、食糧問題の解決に関心を持つ者に対して示唆に富む一書となるだろう。
内容説明
人類にとって最も切実な食糧問題、古代の人々はこれにいかに対処したか。多くの史料をもとに、古代の飢饉の実態と食糧供給のメカニズムを解明する。食糧問題の解決に関する示唆に富む一書。
目次
第1部 食糧危機の発生率と被害の厳しさ(飢饉と食糧不足;頻発する食糧危機;飢饉の少なさ)
第2部 生き残るための戦略(自給と生き残り―農民の戦略;供給と分配―都市共同体の戦略)
第3部 アテネにおける食糧供給と食糧危機―前600‐322年(アッティカの資源;輸入依存の始まり ほか)
第4部 ローマにおける食糧供給と食糧危機―前509‐後250年(帝国の始まり;地中海の支配者 ほか)