内容説明
ローマ帝国の植民都市として拓かれ、黄金のルネサンス文化を謳歌した「花の都フロレンティア」。この街に刻まれた様々な記憶を、ダンテやヴァザーリ、メディチ家の人々とともに巡る。
目次
花の都フロレンティア
殉教・奇蹟・聖人
『神曲』でたどる内乱の時代
ダンテとベアトリーチェ
修道士ミケーレの処刑
告知を受ける乙女の聖堂
傑作の生まれた場所
丘に住む天文学者
メディチの女性たち
ロレーナ家 メディチの後継者
ゲットーとユダヤ人
新大陸に夢を求めて
歴史に残る訪問者たち
著者等紹介
中嶋浩郎[ナカジマヒロオ]
1951年長野県生まれ。東京大学教育学部卒業後、1983年からフィレンツェ大学に留学、美術史を専攻。現在、フィレンツェ大学文学部日本語学科講師
中嶋しのぶ[ナカジマシノブ]
1962年広島県生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。1991年よりフィレンツェ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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中島直人
3
(図書館)読了。休日の昼間に、ゆったりとコーヒー飲みながら読むのに適。2023/02/04
スプリント
3
フィレンツェに関係する人物を中心に歴史をたどっていく構成になっています。フィレンツェを語る場合にはずせないメディチ家についてはコジモと最後の当主がとりあげられていますが「イル・マニーフィコ」と呼ばれたロレンツォに関する記述はほとんどありません。その点が少し物足りませんでしたが内容は面白かったです。2014/04/12
pako
2
歴史散歩というタイトルからもう少し読みやすい一般書風かと思ったけどそうでもなかった。文学作品の引用が多いのは楽しいけどそれが難しのかも…うむむイタリアの都市に詳しくなりたいわ2012/08/18
Mr.Shankly
1
フィレンツェ旅行のため再読。実際に現地に行ってフィレンツェの魅力を再認識した。2012/02/06
Mr.Shankly
1
フィレンツェという場所を実際また歩いてみたくなるようなそんな内容。各章の話は時代的に一応古代から近代まで幅広い内容であり、有名無名様々な人物が登場する。有名所の話もいいが、無名な人物の小話的な話があることで歴史本として奥行きのあるものとなっていると思う。2011/09/19