天井に星の輝く

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560027677
  • NDC分類 949.83
  • Cコード C0097

内容説明

十三歳のイェンナは母と二人暮らし。彼女にはだれにも言えない秘密があった。それは、母親が数年前から乳がんをわずらっているということ―北欧から届いた、心揺さぶる感動作。

著者等紹介

ティデル,ヨハンナ[ティデル,ヨハンナ][Thydell,Johanna]
1980年生まれ。ストックホルム在住。2003年に本書でデビュー。多感で不安定なティーンエイジャーの心の揺らぎを的確に描きとった『天井に星の輝く』は、権威あるアウグスト賞など複数の文学賞を受賞し、一躍国民的人気作家となる。本作は映画化され、2009年1月にスウェーデンで公開、同年2月にはベルリン映画祭の14歳以上向け作品部門にも出品された

佐伯愛子[サエキアイコ]
1973年長崎県生まれ。国際基督教大学教養学部語学科(英語専攻)卒。英国イーストアングリア大学で北欧語学を専攻、ストックホルム大学でスウェーデン語を学ぶ。スウェーデンおよび英語圏の児童書・YAの紹介に意欲的に取り組んでいる。アメリカのフィラデルフィア在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ののまる

5
子どもが死ぬ物語は辛いけど、小さい子の母親が死ぬ物語はもっと辛い。2014/01/11

ぱせり

5
本が震え血を流しているようだ。読めといいつつ、触るなといっているよう。13歳の少女に戻り、共にあえぎ、同時にその親として突き刺されているように感じた。あんな詩を書かせるくらいなら、「うぜえ」と言われたほうがよい。大人にとっては鞭のような本でもある。いつか13歳の心を丹念に振り返るときがくればいい。別の星が輝き始めるときがくればいい。2009/04/26

けい

3
親友とのすれ違い、家族間での微妙な感情のずれ、憧れや羞恥心、そして決して消えない不安の中で13歳のイェンナが探しているのは天井の星。真冬の夜のようなぴりぴりとした痛みと悲しみとともに深い満足感を与えてくれる物語。2009/04/20

dumpty

2
主人公と自分とのギャップ、日本とスウェーデンのギャップ(多分)とに少々苦労する。でも、でも。痛いくらいに伝わってくるイェンナの切実な思い。思えば私はイェンナとその祖母の真ん中の世代なのです。両方の思いが理解できるとは思わないけれど、これは痛い。いろんな問題を突きつけられたようです。タイトルは好きです。ほ。2009/06/09

Lulo

1
主人公を取り巻く世界、ませていてびっくり…!!ただ、細かな心境の変化は共感できるものがあり、読んでいて面白かった。海外の作品を読むと、その国や地域の風習が透けて見えて、勉強になった。2019/05/29

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