イリアス―トロイアで戦った英雄たちの物語

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  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560027387
  • NDC分類 973
  • Cコード C0097

著者等紹介

草皆伸子[クサカイノブコ]
1961年生まれ。東京外国語大学卒業。1989‐1995年ナポリ東洋大学講師。イタリア貿易振興会勤務を経て、イタリア総領事館に在職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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NAO

75
トロイアの生き残りアイネイアスがローマ建国の始祖とされていることもあり、ギリシャの話であるとはいっても『イリアス』はイタリア人にとって周知の物語だった。その『イリアス』が最近読まれなくなっているということから、若者にも読みやすい『イリアス』をと作者は考えた。人物の心理描写を中心に、17のエピソードからトロイア戦争で何が起こったのかが描かれている。登場人物が男性だけでないのは、戦争が男だけのことではないから。戦争によって何がどう変わるか、一番影響を受けるのは、むしろ女性だから。分かりやすいとはいえ、⇒2021/02/08

松本直哉

27
開巻早々、戦利品としての女性をめぐる「英雄」たちの醜い喧嘩。これでは凱旋のアガメムノンが帰国直後に殺されても同情できないなと思う。女性がモノとしてしか見られていなかったこと、英雄といっても所詮は性欲の塊でしかなかったことがよくわかる。多分ここに戦争というものの本質が凝縮されているのだろう。捕虜虐待も慰安婦問題もギリシャ以来のこと。民主主義発祥のギリシャが最も好戦的な民族だというD.グレーバーの指摘を想起する。民主主義と平和主義は相容れないものなのかもしれない。2017/11/06

zirou1984

23
イタリアの作家によって朗読劇用に編集された、人間たちの物語としての「イリアス」。圧縮されたトロイア戦争記は知将オデュッセウスを除き野郎共は皆バーサーカーもしくは神の加護を受けたバーサーカーという殺戮っぷりであり、女性たちは奪われ捕らわれ寝取られてと、最古の叙事詩は想像以上にバイオレンス度数が高かった。とはいえ、この野蛮な戦場でのみ輝く勇敢な死が放つ美しさというのも確かにある訳で、その魅力の危うさについて現代の視点から考察する著者あとがきは、戦争と平和についてとても重要な視点を与えてくれている。2018/03/22

三柴ゆよし

21
『イリアス』原典を通読するのは時間的にも体力的にも無理ムリな向きにおすすめの一冊。有象無象の英雄たちがぶち殺し、ぶち殺されるさまがひたすら続く戦争シーンは凄惨というよりむしろ爽快であり、英雄Aを殺した英雄Bが英雄Cに殺され、その英雄Cを英雄Dが殺したと思いきや、今度は英雄Eにぶち殺される、そんな血で血を洗う戦陣の裏では、人妻Aが英雄Fに寝取られている……という上半身下半身ともに熱くなる展開が目白押しで興奮する。これを読んで原典に手を出そうとまでは思わないが、ヴォルフの『カッサンドラ』はやはり読もうと思う。2012/06/20

黄色と橙

9
再読。神々の登場場面は全面的にカットし、ホメロスのイリアスの名場面をトロイア戦争をめぐる人間劇として再構築させたバリッコ版イリアス。敵や味方、英雄や女たちと、様々な立場のトロイア戦争の生き証人たちが一人称で語る形式がとられているため臨場感があり、物語もシンプルになった分だけ読みやすくなっています。が、ギリシア神話特有の神々の人間臭さがないのもさみしいような気も。でもオリジナルを読むのは骨が折れそうだからなぁ…2012/08/16

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