映画と精神分析―想像的シニフィアン (新装復刊)

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  • サイズ A5判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560027165
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C0074

出版社内容情報

「映画を見る」とはいかなる行為なのか。自己同一化、視姦的な欲望、フェティシスムの対象として映画を捉え、その隠された意味を明らかにしてゆく。

内容説明

「映画を見る」とはいかなる行為なのか?現実的知覚、夢、空想とはどう違うのか?フロイト=ラカン理論をもとに、映画記号学の旗手が、画期的な「観客論」として解明を果たす。

目次

第1部 想像的シニフィアン(映画およびその理論における想像的なものと「良い対象」;研究者自身の想像的なもの;同一化、鏡;知覚しようとする熱情;否認、フェティッシュ)
第2部 物語/言述(二つの窃視症についての覚え書)
第3部 フィクション映画とその観客(メタ心理学的研究)(映画/夢 主体の知;映画/夢 知覚と幻覚;映画/夢 二次化の諸段階;映画/幻想;映画的思念様態)

著者等紹介

メッツ,クリスチャン[メッツ,クリスチャン][Metz,Christian]
1931‐1993。南フランスのベジエ生まれ。ハリウッド製のフィクション映画が洪水のように押し寄せたパリで、同世代のヌーヴェル・ヴァーグ派の監督たちと同様に、映画狂としての青春時代を過ごす。高等師範学校では言語学を専攻。国立科学研究センター(CNRS)の研究員を経て、社会科学高等学術研究所で映画記号学の旗手として活躍

鹿島茂[カシマシゲル]
1949年生。1973年東京大学文学部仏語仏文学科卒。1978年同大学院人文科学研究科仏語仏文学専門課程博士課程修了。明治大学国際・日本学部教授。十九世紀フランス小説専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ym333

2
観客論に立った映画論。精神分析学的文脈で映画を考えるなら必読。メッツにとって、映画は観客の存在があってはじめて成立するもの。最初に書いてある通り、どのような映画が良い映画で、どのような映画が悪い映画か、というようなことを言うための理論になっていないところが凄く良い。2010/12/07

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