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出版社内容情報
カンディンスキーとシェーンベルクの奇跡的な出会いが生んだ美術理論文献の白眉。芸術の「新約聖書」とも呼ばれる名著。
内容説明
カンディンスキーとシェーンベルクの奇跡的な出会いが生んだ、芸術理論文献の白眉。第一巻のみで消えた幻の年刊誌『青騎士』、1912年の初版豪華本を完全に復元。図版155枚(カラー6葉)、折込み楽譜2葉4頁。
目次
精神的な財宝
ドイツの「野獣派」
二枚の絵
ロシアの「野獣派」
引用(ドラクロワ)
仮面
歌詞との関係
詩
絵画における再生のしるし
引用(ゲーテ)
音楽におけるアナーキーについて
ロベール・ドローネーに見られるコンポジションの手段
オイゲン・カーラー
スクリャービンの「プロメテウス」
自由な音楽
フォルムの問題について
引用(ローザノフ「イタリアの印象」より)
舞台コンポジションについて
「黄色い響き」(舞台コンポジション)
著者等紹介
岡田素之[オカダモトユキ]
1942年生まれ。1971年早稲田大学大学院博士課程修了。ドイツ文学・表象文化専攻。早稲田大学教授
相澤正己[アイザワマサキ]
1947年生まれ。1979年早稲田大学大学院博士課程修了。ドイツ文学専攻。早稲田大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ワルサーP1128
2
ドイツ表現主義の代表的なグループ「青騎士」のマニュフェスト(宣言)を1冊の本に編んだもの。日本ではまだまだ知られていないけど、僕は「青騎士」派のなかでは、カンディンスキーよりもフランツ・マルクが大好きで、図録とかいろいろ集めていました。けれども意外と、文章も巧みで、なんで芸術家の人って言葉巧みなんだろうって思うぐらい、魅了される文体で書かれています。カラーの図版がたくさん掲載されて、かつ読み応えもあります。
ハマダしょうたろう
0
19世紀末から20世紀初頭は、芸術における激動の時代であった。 芸術の中の絵画は、旧来からのアカデミズムの支配から脱却する ために、絵画の平面性を追求し、自立した絵画を求めたセザンヌ、 イリュージョンと再現を確立したキュビズムのピカソやジョルジ ュ・ブラックという名高い人々が頭角を現した時代である。 そして、ドイツにおいて個々の芸術家が持つフォルムと精神 抽象性を中心としたカンディンスキー率いる「青騎士」が出現するのだ。2013/08/06