内容説明
ドイツではなぜ、この世代が力をもったのか。環境保護や反核平和へとつづく抗議文化の成立を概説。
目次
第1章 過去をめぐる論争
第2章 「六八年運動」の展開
第3章 「新しい社会運動」へ
第4章 緑の党と「六八年世代」
第5章 「六八年運動」をめぐる論争
著者等紹介
井関正久[イゼキタダヒサ]
1969年東京都生まれ。東京外国語大学卒業。東京外国語大学大学院博士前期課程修了。1999年ベルリン自由大学博士号取得。2004年より中央大学法学部専任講師。専攻、ドイツ現代史
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感想・レビュー
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korrya19
8
68年の政治、社会に対する運動がドイツのその後を変えたということなんだけど、つまりそれは第二次世界大戦を体験していない、いわば精神的に傷ついていない世代が大声で世の中に向かって叫び出すことのできる年代になったってことだろう。 中身はともかく、日本でも同様のことは起きたわけで。 でも、大事なのはその後。そして、それは今も現在進行形で続いているわけだから、政治活動ってのは単純に評価はできない。もっとも、評価が大切なのではなく、今に至る道筋を理解しておくことが大切なんでしょうね。2014/12/30
樋口佳之
3
東ドイツがあったことの影響2015/10/19
めい
0
固定観念の打破という試みは雲をつかむようだ。ジェンダー問題まで出てくるが男性たちには受け入れられなかった。また、緑の党の紆余曲折は理解できた。学生運動の意味は結局わからなかった。2014/07/28
ろーじゃ
0
ドイツの学生運動・新左翼にテーマを絞った本。ドイツ赤軍(極左)から極右に転向した、ホルスト・マーラー氏の今後の活動が気になるところです。2012/07/30