シリーズ・ドイツ現代史
20世紀ドイツ史

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  • サイズ B6判/ページ数 212,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784560026069
  • NDC分類 234.07
  • Cコード C0022

内容説明

帝国、ナチズム、過去の克服をこの一冊で!神聖ローマ帝国から統一後のドイツまでを概観。

目次

1 通史で学ぶ(神聖ローマ帝国からドイツ帝国まで;第一次世界大戦;ヴァイマル共和国;ナチ・ドイツ ほか)
2 テーマで学ぶ(帝国の幻影;戦争責任問題とヴァイマル外交;あるドイツ・ユダヤ人の軌跡;強制移住から大量殺戮へ ほか)

著者等紹介

石田勇治[イシダユウジ]
1957年京都市生まれ。東京外国語大学卒業。東京大学大学院社会学研究科(国際関係論)修士課程修了。マールブルク大学博士号取得。現職、東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻、ドイツ現代史・ジェノサイド研究
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハチアカデミー

11
二つの世界大戦と戦後の東西分裂期とその後のドイツ史をコンパクトにまとめた一冊。ユダヤ人の大量虐殺が突然ヒトラーの手で始められたわけではなく、その背景には分断し、ドイツの外で生活をする「ドイツ人」を呼び戻す動きと連動していたこと(少なくとも当初は)などが細やかに記される。ドイツの言語学者クレンペラーを扱った章では、ナチの言説分析によって、言葉と思考の関係も取り上げられる。最後のドイツと日本の比較では、被害者意識加害者意識の強弱の違いが、現在の両国の隣国関係にも影響を与えていることが指摘される。2015/02/19

korrya19

9
20世紀のドイツを知ることは、今の日本を知ることにつながり、同時にこの先日本がどうすべきかを考えることにつながる。 ナチズムと決別し、加害者である立場から真摯に、そしてうんざりするほどの根気強さで周辺国家に謝罪し続けることで信頼を回復した態度に何だか涙が出そうになった。いろんな意味で。2014/12/29

昭和っ子

9
隣国フランスで起こった革命によって生まれた「主権在民」という思想を、いかにうまく取り入れ近代化するか、というドイツの課題は、日本人が近代への道を歩む姿と比較する事ができます。第一次大戦の戦後処理の中から、初めて普通選挙で生まれた政権と、権利を温存したままの旧帝国体制とのせめぎ合いの中からナチは台頭してきます。そして最も興味深いのは、第二次世界大戦の戦後処理における日独比較の視点です。「古い罪」から「新たな誇り」への時代への移行を遂げた、とするドイツの姿は、様々な示唆に富んでいると思われます。 2012/11/14

かずら

3
二十世紀のドイツ、つまり二度の大戦とナチズム、東西分裂時代まで解説した本。ダイジェスト的に展開すると思っていたらなかなか内容が濃かったです。説明なく難しい言葉が出てくるので世界史の知識がある人向けでしょう。ライヒ(帝国)として存在しながらまったく「神の国」たりえなかったドイツの歴史は屈折してます。ブランクで忘れた内容を思い出しながら読んでいました。大学時代に読んだクレンペラーが出てきたので復習になりました。彼の日記はドイツに残ったユダヤ人がどうなったのかリアルに知る資料になります。2014/08/04

シュミットさん

3
「シリーズ・ドイツ現代史」の初巻を飾る概説書。前章で通史的に、後章ではテーマ別にドイツ現代史を振り返る。この国の現代史を見るとき、ナチスの暴挙、ホロコーストの悲劇を軽視することはできず、本書の記述もその範から漏れるものではないが、「過去の克服」を通してドイツが得た「揺るぎない自信」にも注目する。新しいドイツ史といえよう。2009/03/19

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