出版社内容情報
知識人の教養書として古くから読みつがれてきた名著。待望の新訳ついに完結!「空しさについて」「容貌について」「経験について」等
新訳全7冊、ついに完結
「われわれは死ぬことを心配するせいで、生きることを乱しているし、生きることを心配するせいで、死ぬことを乱している。生はわれわれを苦しませ、死はわれわれをおびえさせるのだ」
新訳『エセー』の最後の1冊である本書は、著者円熟の「第3巻」の後半部にあたる。37歳で早々と高等法院判事を引退し、隠遁生活のなか書き上げた第1巻・第2巻を刊行した後、モンテーニュはドイツやイタリアへ1年半に及ぶ大旅行に出かけ見聞を広げた。やがて、血で血を洗う宗教戦争が苛烈を極めた地元ボルドーに呼び戻され、新旧両派の調停役としての市長職を5年にわたり務めることになる。
その厳しい経験の中から導き出したモンテーニュの人間哲学が、第3巻に注ぎ込まれている。自己・人間・生死についての徹底した観察と探究が、『エセー』の「真骨頂」と言われる第3巻において、より一層深められているのは、まさにそうした背景による。「空しさについて」「容貌について」「経験について」など、とくに引用されることの多い5編を収録。巻末に『エセー』7冊の全目次、「モンテーニュ略年譜」付。
第三巻(つづき)
第九章 空しさについて
第一〇章 自分の意志を節約することについて
第一一章 足の悪い人について
第一二章 容貌について
第一三章 経験について
『エセー』全巻目次
モンテーニュ略年譜
訳者あとがき
【著者紹介】
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目次
空しさについて
自分の意志を節約することについて
足の悪い人について
容貌について
経験について
著者等紹介
モンテーニュ,ミシェル・ド[モンテーニュ,ミシェルド] [Montaigne,Michel de]
1533‐1592。フランス・ルネサンスを代表する哲学者・モラリスト。ボルドー高等法院等で裁判官を16年間務めたのち、37歳で領地のモンテーニュに隠退する。以後家長として領地管理に当たる傍ら、読書と思索に身を捧げる。1580年に『エセー』初版(第一、二巻)を発表。ドイツ・イタリアなどへの一年半にわたる大旅行を経て、1581~1585年にボルドー市長を務める
宮下志朗[ミヤシタシロウ]
1947年生まれ。放送大学教授、東京大学名誉教授。フランス・ルネサンスの文学と社会、書物の言語態(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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