エセー〈7〉

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  • サイズ B6判/ページ数 374p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560025802
  • NDC分類 954
  • Cコード C1010

出版社内容情報

知識人の教養書として古くから読みつがれてきた名著。待望の新訳ついに完結!「空しさについて」「容貌について」「経験について」等

新訳全7冊、ついに完結
 「われわれは死ぬことを心配するせいで、生きることを乱しているし、生きることを心配するせいで、死ぬことを乱している。生はわれわれを苦しませ、死はわれわれをおびえさせるのだ」
 新訳『エセー』の最後の1冊である本書は、著者円熟の「第3巻」の後半部にあたる。37歳で早々と高等法院判事を引退し、隠遁生活のなか書き上げた第1巻・第2巻を刊行した後、モンテーニュはドイツやイタリアへ1年半に及ぶ大旅行に出かけ見聞を広げた。やがて、血で血を洗う宗教戦争が苛烈を極めた地元ボルドーに呼び戻され、新旧両派の調停役としての市長職を5年にわたり務めることになる。
 その厳しい経験の中から導き出したモンテーニュの人間哲学が、第3巻に注ぎ込まれている。自己・人間・生死についての徹底した観察と探究が、『エセー』の「真骨頂」と言われる第3巻において、より一層深められているのは、まさにそうした背景による。「空しさについて」「容貌について」「経験について」など、とくに引用されることの多い5編を収録。巻末に『エセー』7冊の全目次、「モンテーニュ略年譜」付。

第三巻(つづき)
第九章  空しさについて
第一〇章 自分の意志を節約することについて
第一一章 足の悪い人について
第一二章 容貌について
第一三章 経験について

『エセー』全巻目次
モンテーニュ略年譜
訳者あとがき

【著者紹介】
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目次

空しさについて
自分の意志を節約することについて
足の悪い人について
容貌について
経験について

著者等紹介

モンテーニュ,ミシェル・ド[モンテーニュ,ミシェルド] [Montaigne,Michel de]
1533‐1592。フランス・ルネサンスを代表する哲学者・モラリスト。ボルドー高等法院等で裁判官を16年間務めたのち、37歳で領地のモンテーニュに隠退する。以後家長として領地管理に当たる傍ら、読書と思索に身を捧げる。1580年に『エセー』初版(第一、二巻)を発表。ドイツ・イタリアなどへの一年半にわたる大旅行を経て、1581~1585年にボルドー市長を務める

宮下志朗[ミヤシタシロウ]
1947年生まれ。放送大学教授、東京大学名誉教授。フランス・ルネサンスの文学と社会、書物の言語態(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マッピー

15
400年も前の、フランスの人の文章ですが、「私もずっとそう思っていたの!」と思うようなことが多くて、友だちになれそうな気がしてきました。まあ、わたしはカトリックではないので、向こうから「話しにならん」と断られますが。知識が足りなくて正直読んでいて苦痛な部分も多かったですが、モンテーニュの意見を現代に置き換えて、自分にひきよせて読むとなかなか面白かったです。毎回読み始めは気合いが必要でしたが、全巻通読することができてよかった。とくに老後の生き方について考えるところは、身につまされました。2023/05/31

朝乃湿原

11
『エセー』最終巻である。長い読書だったが、完読できて良かった。本巻はモンテーニュの思想の総まとめの役割を果たしている。「人生なるものを教えこむには、たえず本人に、色々な人生や、考え方や、習慣の多様性を示してやって、われわれ人間の性質が、果てしなく多彩な形態を有するものだということを、じっくりと味わわせるのが、わたしの知るかぎりでの最高の学校だと思っている」との記述通り、モンテーニュから色々な考え方を教えてもらった。ユグノー戦争の真っ只中に、このような書物が作られ、それが400年以上経った日本で読めるのは幸2023/10/04

singoito2

10
長かったです。本巻末尾に近いところでモンテーニュは言うのです、「ではわたしはどうかというなら、人生を愛しているし、神さまが授けてくださったままの人生を耕している」P335。戦後のフランス哲学はドイツ哲学やマルクス主義、精神分析や構造主義人類学、分析哲学などを取り込みつつ百家争鳴状態でしたが、伝統的には根源的な肯定に立脚した内省と反省の哲学だったのであり、その始祖としてモンテーニュがいることを本書を通じて深く実感したのでした。2023/11/21

amanon

5
全七巻、やっとで読み終えたか…内容は比較的平易だったように思うのだけれど、なぜかその中に入っていけず、途中何度か中断することに。それでも、あちこちに付箋を貼った箇所があるので、やはり感ずるものがあったということか?それと同時に未消化な箇所も少なからずあり、いずれ読み返す楽しみも得られる。他の感想でも言及されているように、著者の晩年に書かれたということで、達観や円熟味を感じさせるが、決して悲観的になっていないのはさすが。この域に達することができる現代人はごく稀だろう。人生の折り返し地点を過ぎた者のバイブル?2021/05/25

ハルバル

5
彼の試み(エセー)を全巻読み進めてきての最終章「経験について」は、以前断章で読んだ時とは比べようもないほど感慨深かった。最後だからでもあるが、自然を抱擁するかのように穏やかに死を迎えようとする態度に感動した。略奪の危険やペストの蔓延の中でまた思考の幅を広げ、宗教内戦を見て寛容を説く彼に、見習うべき点はまだまだある気がして、何度でもその試みを読みながら、私も自身の試みをし続けていきたい。哲学する、というより生きる為の書物であり、古典の自在な引用も含めて、ルネサンスに生まれた奇跡の書物だと思う。2016/05/23

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