出版社内容情報
カントの象、ニーチェのライオン、デリダの猫・・・古今東西37人の思想家たちは動物をどのように論じたのか。イラストも楽しい哲学者ガイドブック。
内容説明
カントの象、ニーチェのライオン、デリダの猫、ドゥルーズとガタリのマダニ…古今東西の思想家たちは動物をどのように論じたか?楽しくわかる「哲学者ガイドブック」。
目次
アランの駒鳥
アルベルトゥス・マグヌスの犀
アリストテレスのひな鶏
聖アウグスティヌスの孔雀
アヴィセンナの鳥
ベーコンの蟻
ベルクソンの土斑猫
ビュリダンのロバ
キケロの鶴
ドゥルーズとガタリのマダニ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
魚京童!
12
面白いんだけど、お酒で濁った頭ではどうでもよくなってしまう。お酒が抜けていると考えることができて、それはそれで愉しいのだけど、お酒に浸って、うたた寝をしているとそれはそれで幸せで世界がどうでもよくなってしまう。世界がどうなってもよいと、どうでもいいんだよね。流されていきていく。今日が終われば明日がくる。そんな生活。流されるなって言われたけど、暴流の中で立つって難しい。私は私を支える人に支えられてきた。自分で立つことはできない。だからこそ、支えてくれる人がいる場所に行くしかないと思う。そんな場所はあるのだろ2023/03/21
田蛙澄
3
様々な哲学者が動物について語ったエピソードを交えつつ、それぞれの哲学者の思想や動物への視点を描き出しており、とても愉しめる作品。荘子の胡蝶の夢やビュリダンのロバ、ニーチェのライオンのような、タイトルだけでピンとくるものから、ヒルデガルドの鯨やエラスムスのスカラベ、マグヌスの犀など読んでみないと分からないものまで色々で愉しませてくれる。著者あとがきでは背景テーマとして動物倫理の歴史が概観されており、寝る前にそれぞれの章を読んでいくのがとても楽しかった。2018/05/12
スバル
1
哲学者には詳しくないけどひとつひとつが短いのと動物に対する考えがそれぞれ違うのとで面白かった。ただやっぱり読み終わって記憶に残っているのはもともと知ってる人のこと。あとはソクラテスって死刑になったのは知らなかった。哲学者は偏屈な人のイメージがある。2019/05/03
麦茶
1
30人を超える西洋の哲学者たちを、本人に縁のある動物を交えながら、もちろん思想も踏まえて紹介するおもしろ本。一人につき四、五ページ程度の長さで、簡潔に思想も紹介してあり読みやすい。この本の紹介で興味を持って、それぞれの著作に手を出すのも面白そう。当然内容は易しくはないだろうけど。絵のおかげもあり楽しく読めた。2017/07/26