出版社内容情報
【全巻内容】1 ギリシア哲学(藤沢令夫監訳)2 中世の哲学(山田晶監訳)3 近代世界の哲学 ミュンツァーからライプニッツへ(竹内良知監訳)4 啓蒙時代の哲学(野沢協監訳)5 哲学と歴史 カントからマルクスへ(野田又夫監訳)6 産業社会の哲学 ニーチェからフッサールへ(花田圭介監訳)7 人間科学と哲学(田島節夫監訳)8 二十世紀の哲学(中村雄二郎監訳)
内容説明
1860年以降の科学=産業社会の哲学が考察される。すべてを秩序づける科学はそれ自身を秩序づけているだろうか。たしかに有効な産業は、贋造の有効性ではないか。だが社会革命だけでその解決たりうるか。したがってクルノーからフッサールにいたる本巻の中心にはニーチェが置かれ、ヘーゲルかマルクスかの問いにスペンサーかニーチエかの問いが重ね合わされる。
目次
1 アントワーヌ・A・クルノー
2 フランス唯心論―メーヌ・ド・ビランからアムランまで
3 十九世紀の化学と生物学
4 英米哲学―ベンサムからウィリアム・ジェームズまで
5 ニーチェの系譜学
6 数学―「現代性」の誕生
7 マールブルク学派―コーエン、ナトルプ、カッシーラー
8 ベルクソンの哲学
9 フッサール、現象学とその展開