出版社内容情報
1950年以降のパスカル研究の集大成として、高い評価を得ているメナール版のパスカル全集を底本とする。パスカルの全作品はもちろん、その生涯、作品、思想を理解するために必要不可欠な関連文書もすべて訳出した。そのほとんどは本邦初訳である。新発見、新解釈を多く含むメナール版の作品〈解題〉をできる限り紹介し、また詳細な〈年譜〉を付した。【全巻内容】1 生涯の軌跡1(1623~1655)2 生涯の軌跡2(1655~1662)3 科学論文および関連文書 ★続刊4 『プロヴァンシアル』および関連文書 ★続刊5 『パンセ』および関連文書 ★続刊6 資料集 ★続刊
内容説明
科学的真理と宗教的真理とを同時に追究した天才パスカルの全貌に迫る。近親者の証言ならびにパスカルの小品で生涯の軌跡を辿る。『要約イエス・キリストの生涯』『恩寵文書』「聖荊の奇磧」をめぐって、『罪人の回心について』『病の善用を神に求める祈り』『大貴族の身分に関する講話』「信仰宣明文の署名」とジャクリーヌの死をめぐって、五ソル乗合馬車に関する書類など。1662年までの詳細な年譜と家族の消息も併録。
目次
第1部 テクスト(『要約イエス・キリストの生涯』;『恩寵文書』;「聖荊の奇磧」をめぐって;ジャクリーヌの手紙;パスカルからロアネーズ嬢への手紙 ほか)
第2部 年譜(一六五五―一六六二年)