出版社内容情報
「ヒューマニズムとキリスト教信仰の間に矛盾はなく、かえって調和して一つとなったこと」を、本書は、20世紀フランスの著名な神学者・哲学者・文学者などの広い視野に立つ証言を検討することによって、具体的に示す。本書によって「キリスト教的ヒューマニズム」の多様性が浮き彫りにされる。
内容説明
「ヒューマニズムとキリスト教信仰のあいだに矛盾はないか?調和は存するか?」この問いかけに答えて、20世紀フランスの著名な神学者・哲学者・文学者・科学者の証言を検討する。
目次
1 永遠なる人
2 人間の発見
3 七つの命題―キリスト教的ヒューマニズム
4 人間の神学者―H.ド・リュバク
5 人間、その希望に向かう存在―G.マルセル
6 バイオテクノロジーへのひとつの回答―P.テイヤール・ド・シャルダンのヴィジョン
7 現象を救うために―P.デュエム
8 キリスト教社会への三つのヴィジョン―P.ジルソン、J.マリタン、G.フェサール
9 『エブ』の織りなすもの―Ch.ペギーの世界
10 無限の空間を前にして―P.クローデルのパスカル批判
11 自然と超自然の共生―G ベルナノスのヒューマニズム
12 キリストの二重のイマージュ―F.モーリャックの世界
13 「別の」ヒューマニズムに向かって―E.レヴィナスの知へのアプローチ



