イデー選書<br> 方法叙説;省察

イデー選書
方法叙説;省察

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784560018897
  • NDC分類 135.2
  • Cコード C1310

出版社内容情報

あらゆる先入観をしりぞけ、疑うことを通して考える働きを人間存在の本質ととらえ、新たな思考態度と体系を確立した名著2作を収録。「理性を正しく導いて、いろいろな学問で真理を探す方法」を発見し、その実践に苦闘する厳しい著者の精神史として、現代に生きる我々に再読を迫る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

茶幸才斎

1
デカルトを読むなら『方法序説』より『省察』の方が面白いと聞いたが、まぁ当たっていた。前者は、世の中から真実を見つけ出すために、彼がたどりついた方法論について解説している。後者は、この世に確かなことはあるのか、私は存在するのか、私はなぜ判断を誤るのか、神は存在するのか、に関する彼のある種壮大な思考実験である。デカルトの懐疑は、「権威者の言うことが必ずしも正しいわけじゃない」とか「著名な本にもときにおかしな内容がある」とか気付いてしまい、物事の真偽はいかに判別できるのかと途方に暮れる青年期の悩みを見るようだ。2011/12/20

222242@es

1
心身二元論は滅びていない。否定する材料は未だにそろっておらず、彼の論には一定の納得ができる。また、彼の「良識を正しく導く」ための方法は、非常に重要で、今でも新鮮味を持って私たちに迫る。歴史的な意味ではなく、デカルト自身の考えを知ることは重要だ。脳もまた欺く、脳科学が進歩したからと言って決して彼の論は否定されないだろう。我々は彼の思想をもう一度考察するべきだ。一読では足りない、もう一度読もう、今度は別の訳者のを。2011/05/29

xivia | ゼビア

0
『省察』ゼミのテクストとして読了.厳密な所訳は哲学の訓練をした人には他の訳より読みやすいと思います.テクストを選択する際に他の訳と比較しましたが,他と比べて特に論の構造がわかりやすい印象がありました.2021/06/15

905

0
思想云々の前に、翻訳がまずすぎて理解を妨げられることこのうえない。まるで出来の悪い学生が翌日の講義のために無理矢理訳文をつなぎ合わせたかのような文章の連続。翻訳においては文章の数を原文と訳文で一致させる決まりでもあるのだろうか。そうだとしたら、それに腐心するあまり日本語として体をなさない有様で本末転倒。そうでないのに、このやたら長い文章の連続になるとしたら言語道断。そもそも訳者自身はこんな文章を何の先入観もなしに読まされたらどう思うんだろうか。所詮哲学の専門家ではあっても翻訳の専門家ではないということか。2021/06/02

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