出版社内容情報
子供が生まれて3日目の夜、運命の女神たちが訪れ、その子の死について予言する。それはあらゆる努力にもかかわらず、意外な形で成就する。この最もグローバルな古典的伝説を、現代の詳細な口承資料と祭祀を中心に民俗学的に考察し、人類の基層の信仰文化を解明する。民話学の画期的名著。
内容説明
新生児のゆりかごに運命の女神が現われ、その子の死について予言する。その予言は、あらゆる阻止の試みにもかかわらず意外な形で実現する。―古代から現代まで脈々と生きつづけるこの伝承を、厖大な資料にもとづいて考察し、民俗信仰の根源に迫る。ヨーロッパ口承文芸研究。
目次
序論
第1部 運命の女神の民間説話(古代の運命説話;東洋の運命説話;ヨーロッパの定められた死の運命伝説)
第2部 運命の女神の民間信仰(ギリシア人の運命の女神〈モイラ〉;アルバニア人の運命の女神の民間信仰;ルーマニア人の運命の女神;スラヴ民族の運命信仰;ジプシーの運命の女神の民間信仰;バルト族の女神〈ライマ〉;ロマンス民族の運命の女神〈妖精〉の民間信仰;ゲルマン民族の運命の女神と現代民間信仰における名残り;結論)
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