出版社内容情報
現代ヨーロッパ屈指の現象学者による最新の論文集。身体的行動論、社会的コミュニケーション論を中心とする多様なテーマが全12篇にわたって展開されている。「遊動空間」のテーゼによって、閉じられた「システム」を批判し、現象学をより開放的な学問へと発展させるための方途を明らかにする。
内容説明
《開かれた》学としてつねに《システム》にたいする強烈なインパクトであり続ける現象学。―《遊動空間》のなかに人間行動の本質を問いなおす本書は、その最新の成果のひとつであろう。
目次
序論 現象学の今日の諸問題
1章 志向性と因果性
2章 行動における内と外との交錯
3章 実践の倫理的な次元とプラグマティックな次元
4章 行間の意味
5章 意味の無底性
6章メルロ・ポンティにおける身体性の問題
7章 メルロ・ポンティにおける言語構造の開放性
8章 〈わたし〉から〈われわれ〉へ
9章 理解と相互諒解
10章 普遍化のもろもろの限界
11章 幸福の光と蔭
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