出版社内容情報
ドイツのレクラム文庫を使ってドイツ語原書を読んでいくための学習書。ゲーテ・ヘッセ・カフカなど12人の作家の文章に対訳・脚注・巻末単語集を付け、簡便に学べる1冊。
内容説明
ドイツ語文法をひととおり学び終え、平易な文章を読む段階から少し進んで、もっと骨のあるもの、一流の作家の文章を読みこなす力をつけたいと考えておられる読者のための中級学習書である。教材はすべて、ドイツ人ならきっと口をそろえて名作だと言い、古典だと認める古今東西の作品を集成する「レクラム文庫」から採った。
目次
1 20世紀の文章(ハインリヒ・ベル―並木道での再会;フランツ・カフカ―ポセイドーン/町の紋章/橋 ほか)
2 19世紀の文章(テーオドーア・シュトルム―父の記憶;フリードリヒ・ヘッベル―日記 ほか)
3 18世紀の文章(ゴットフリート・アウグスト・ビュルガー―ミュンヒハウゼン男爵の海路陸路の不思議な旅、遠征と愉快な冒険;ゴットフリート・ヴィルヘルム・ライブニッツ―ドイツ語の洗練と改善に関する私見 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tonex
4
ドイツ語はあまりわからないが、カフカの原文に触れてみようと思って手にとった。ドイツ語の中級学習書。12人の作家の散文が脚注付きの対訳形式で収録されている。カフカの作品は「ポセイドーン」「町の紋章」「橋」の3編を読むことができる。編者によるとカフカの小説は《どの作品もいささかぶっきらぼうな公文書の文体である》らしい。カフカは重々しくて難しいイメージがあるが、原文は思ったより平易でシンプル。本来カフカの小説は軽くてさらっと読めるものなのかもしれない。2015/10/23
putisiyante
0
Hermann Hesse Meine Kindheit,Thoder Storm Doppelgängerが読み易かった。他の本で読んでいたせいもあり、二つがお気に入り。図書館で数回借り、書き写し、読んでみた。〔2019年7月11日から〕古い言い回しのドイツ語で分かりにくい所もあったが、書き読みをしたので、大変勉強になった。2019/09/05