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内容説明
芳年の真骨頂“無残絵”の代表作が初の全65点オールカラーで堂々の揃い踏み。敗残の美学を貫く彰義隊士らを中心に戊辰戦争をめぐる人々の生き様を歴史上の武人に見立てて描く歴史ファン必見の一巻。「謎解き」スタイルの画期的な浮世絵シリーズ第6弾。
目次
大塔宮―戦場から落ちゆく人は?
小寺相模―竹林の天狗坊とは?
鷺池平九郎―怪力の農民武士とは?
楠正行―若武者の決意とは?
冷泉判官隆豊―投げているのは、何?
相良遠江守―積み重ねた畳の役割は?
井上五郎兵衛―敵は、どこ?
鬼小島弥太郎―鬼小島の怪力とは?
田中宦八―泥まみれのわけは?
三木牛之助―見えない表情、この一瞬の心境は?〔ほか〕
著者等紹介
小池満紀子[コイケマキコ]
川崎・砂子の里資料館学芸員
大内瑞恵[オオウチミズエ]
東洋大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
geshi
22
浮世絵的なデフォルメと瞬間を切り取る西洋的表現のバランスのとれた、迫力ある無残絵のインパクトに一目惚れして買ったが、幕末から明治にかけての出来事を過去の人々に見立てて描かれた作品と知り、その奥の深さが面白かった。事実をそのまま描けない時代の中でも、こういう方法でリアルタイムを描く手法といい心意気といい好きだなぁ。詳しい解説によって絵や口上の違和感を探り、一枚の絵を読み解くという謎解き的な楽しみも得られ楽しめた。2015/05/26
gtn
12
敵の首を目の前にかざしたり、俯いたり、主人公の表情が見えない絵がかなり多い。英雄伝にしては、工夫が斬新すぎる。2019/11/13
果てなき冒険たまこ
1
いいもんは何度見てもいい(大味な感想)2022/08/04
満月
1
★★(2021)2021/10/14
果てなき冒険たまこ
0
謎解き浮世絵シリーズ第二弾。こんどは血みどろ月岡芳年だ。この間読んだ豊国・広重の双筆五十三次よりさらに知らないとわからない浮世絵のオンパレード。時事ネタが禁止された幕末で彰義隊や上野戦争を表現するために太平記や戦国期のエピソードを持ってくるなんて今の日本人じゃ分かるわけもない。それを詞書の読み下し文から人物の解説まで見開きでやってくれればこれほど楽しいものはない。この手の浮世絵を見るたびに幕末から明治期にかけて文化の消失は本当に残念としか思えないなぁ。庶民がこれを見て理解できたとはね。2022/04/30
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