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内容説明
“芸術家”北斎の意気が漲る傑作。お江戸の老婆が読み解く百人一首の世界。「謎解き」スタイルで作品を味わう話題の浮世絵シリーズ第3弾。
目次
天智天皇 秋の田の仮庵の庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ―この絵の主人公は誰?
持統天皇 春すぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山―天香具山が見守る人々の営みとは?
柿本人麻呂 あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む―漁師たちが描かれた訳は?
山辺赤人 田子の浦にうち出でてみれば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ―富士を際立たせているものは?
猿丸大夫 奥山に紅葉踏みわけ鳴く鹿の声きく時ぞ秋は悲しき―鹿はどこにいる?
中納言家持 かささぎの渡せる橋におく霜の白きをみれば夜ぞふけにける―なぜ中国船なのか?
安倍仲麿 天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも―主人公が眺めているのは?
小野小町 花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに―桜を眺める老婆は誰?
参議篁 わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと人には告げよ海人の釣舟―海女と海人、どちらが主役?
僧正遍昭 天つ風雲の通ひ路吹き閉ぢよをとめの姿しばしとどめむ―なぜ春の景に?〔ほか〕
著者等紹介
田辺昌子[タナベマサコ]
国際浮世絵学会常任理事/千葉市美術館学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。