謎解き浮世絵叢書 月岡芳年 風俗三十二相

町田市立国際版画美術館【監修】/日野原 健司【解説】

二玄社（2011/01発売）

• サイズ B5判／ページ数 87p／高さ 27cm
• 商品コード 9784544212020
• NDC分類 721.8
• Cコード C1371

内容説明

「明治の歌麿」芳年がものする江戸から明治の美女たちの粋と笑いのファッション・ショー。

目次

うるささう―寛政年間　処女之風俗
しだらなささう―寛政年間　京都芸子風俗
いたさう―寛政年間　女郎の風俗
あつたかさう―寛政年間　町家後家の風俗
ひんがよささう―享和年間　官女之風俗
けむさう―享和年間　内室之風俗
つめたさう―文化年間　めかけの風俗
あつさう―文政年間　内室の風俗
おもしろさう―文政年間　奥女中の風俗
しなやかさう―天保年間　傾城之風俗〔ほか〕

著者等紹介

日野原健司［ヒノハラケンジ］
太田記念美術館主幹学芸員（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[紅独歩]

芳年というとエキセントリックな作風が有名だが、この「風俗三十二相」は非常に落ち着いた美しいシリーズだ。「いたさう」「さむさう」など、「～そう」な女性の三十二態が描かれている。判型も大きいので見応えあり。「けむさう」の巧みな煙の表現、「たのしんでゐさう」のいなせな雰囲気、「のみたさう」のユーモラスな表情、見ていて飽きない。芳年にはまだ「見立多以尽」というシリーズがあるが、是非こちらも刊行して欲しい。

2011/06/27