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ベスト&ブライテスト〈中〉ベトナムに沈む星条旗

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  • サイズ B6判/ページ数 336p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784544053074
  • NDC分類 253.07
  • Cコード C0098

目次

第11章 誰がベトナムの真実を語ったか
第12章 マクナマラ伝説の虚構
第13章 堰を切った疑問
第14章 深まるホワイトハウスの分裂
第15章 ケネディが遺した負債
第16章 空費された一年
第17章 目を閉ざし暴走する巨像
第18章 押し潰される懐疑派
第19章 ジョンソンの野心と虚偽

著者等紹介

ハルバースタム,デイヴィッド[ハルバースタム,デイヴィッド][Halberstam,David]
アメリカ最高のジャーナリストにして作家。1934年生まれ。ハーバード大学を卒業後、南部地方紙の記者を経て60年ニューヨーク・タイムズに入社。62~64年ベトナム特派員を志願、その勇気ある報道でピューリッツァー賞を受賞。67年以降は著述活動に専念、ニュー・ジャーナリズムの旗手として優れた著作を発表。2007年自動車事故で死去

浅野輔[アサノタスク]
国際政治学者。1936年石川県生まれ。東京外国語大学英米科、ペンシルバニア大学、コロンビア大学大学院修了。新潟大学・東京国際大学教授、TBSニュースキャスター、ニューズウィーク日本版初代編集長などを歴任。2000年に死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鮫島英一

16
知識と経験に裏付けられた専門家の意見を前にすると、素人は無知であるがゆえに信じてしまう。専門家は意見を口にするとき事実に対して真摯でなければいけない。テーラー将軍は『大統領』に対しては真摯であったが、『事実』に対して真摯ではなかった。彼の言い分も理がないでもない。彼は身を呈して軍部の反発から大統領を守ったのだ。だが事実に対して真摯でなかったことは米国を地獄へと引きずり込んでいく。これは一例に過ぎないがそんな例の連続ばかりだ。この物語はどんな難問にも正解を得てきた天才達が、ハマりこんだ矛盾の物語である。2022/06/15

Shin

16
上巻は前フリ的なところもあってアクビしながら読んだ部分もあったけど、中巻は面白すぎて一気に読んでしまった。「歴史」という対象物をつぶさに紐解いて行くと、「人間」というどうにも分解のしようのない、けれど解釈をせざるを得ない構成物に行き当たる。その構成物が資質と相性をもって弁証法的な関係を織りなし、権力を恣にするものと阻害されるものを生み出し、そして歴史的な悲劇へと国家(自国家だけでなく他国家も)を引きずり込んでいく。無自覚なるエリートの暴走は起こるべくして起こった、という逃れがたい事実に刮目せざるを得ない。2016/01/13

Satoshi

14
本巻では国防長官マクナマラと国務長官ラスクを中心にベトナムへの本格介入に繋がる過程を描いている。フォード社長とローズ奨学金のエリート、彼らはその輝かしい経歴から傲慢さがあったうえ、彼らにベトナムの正しい情報はもたらせなかった。ケネディ無き後の迷走はケネディの基盤を誰が継承するかの権力闘争であり、この中で判断が歪められた。2022/09/19

MUNEKAZ

10
中巻の主役はディーン・ラスクとロバート・マクナマラ。両名とも輝かしい経歴をひっさげながらも、その知性からくる傲慢さと自らの強固な信念によって、戦争の泥沼に飛び込んでいく。また彼らに先立つものとして、トルーマン時代のアチソンやマーシャルといった反共の戦士たちも描かれる。こうした関連する人物への徹底した書き込みが、本書に奥行きと視野の広さを与え、作品の価値を高めているのだろう。後半、いよいよ外交経験なしの「議会の子」、リンドン・ジョンソンが物語の主役に踊り出し、混迷の度合いがさらに深まっていくのである。2020/11/06

yooou

5
☆☆☆☆★ ケネディからジョンソン政権へ。ハルバースタムの切れ味はここでも超鋭利だ。2010/11/29

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