内容説明
車・TV・電気・ガスなど文明の利器を拒絶し、大地に根ざして、簡素な暮らしに充足する人たち。彼らの生活と信仰の実際の姿を訪ね、現代文明の危うさを考える。
目次
第1章 アーミッシュの人びと(門はあなたに開かれています;エスペンシードさんの農場 ほか)
第2章 アーミッシュ宗派の歴史(ルターとツヴィングリの宗教改革;再洗礼派の出現 ほか)
第3章 約束の地・アメリカへ(新天地への移住;開拓地での苦難 ほか)
第4章 「充足」と「簡素」の文化―ゲラッセンハイトを核として(個人主義の否定;プレイン・アンド・シンプル ほか)
著者等紹介
池田智[イケダサトル]
玉川大学文学部比較文化学科教授。1944年東京大森生まれ。68年玉川大学文学部英米文学科卒業、76年同大学院修了。85年米国州立イリノイ大学アーバナ・シャンペイン校大学院修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こきよ
61
彼等はいわば宗教改革の落とし子であり、聖書、戒律に敬虔であるが故の文化だと言う事を忘れてはならないだろう。ライフスタイルに憧れるなどと生半可に言っているわけではないが、その生き方からは大いに学ぶべき事がある。2016/06/12
月をみるもの
7
「欲望を抑えて持続可能な生活を営む」 VS 「拡大する欲望に合わせて、活動範囲を宇宙にまで広げていく」 どっちを選ぶかと聞かれたら、当然後者だ。それは、前者は人間には実質上不可能だとと思っていたがゆえ。しかしこの本を読んでみて、それができる人々が地上に数百年前から存在し続けているのだと知った。しかも、その人々が「拡大する欲望に合わせて、活動範囲を宇宙にまで広げていく国アメリカ」に住んでるという事実に、大いなる矛盾と驚きを感じずにはいられない。2015/11/19
バーベナ
4
アーミッシュの家に滞在した話が読めるのはとても貴重なこと。彼らなりのもてなしの方法には、謙虚な美しさがある。しかし、なぜこんなにアーミッシュに惹かれるのか・・。自分でも不思議なほど魅力的である。2014/12/16
ANDY
0
アーミッシュが大切にするのは”JOY" JはJESUSでイエス。OはOTHERS で他者。YはYOUで あなた。自分のことは一番最後である。2011/10/10