内容説明
絵はがき草創期の明治30年代から昭和戦前期までの十二支絵はがき総260枚をオール・カラーで掲載。子年から順に干支別に章立てし、各章を時代的変遷もわかりやすい編年構成でまとめる。巻頭に絵はがきの歴史の詳細解説、各章冒頭に時代背景を含む干支別の解説を収録。特筆すべき絵はがきについては、各図版のそばに適宜コメントを付記。十二支絵はがきにまつわる興味深いテーマ別コラムも挿入。著名画家の作品も多く含むレトロ絵はがきの美しさと斬新な意匠は、一般の絵はがき・美術愛好家を魅了するばかりか、デザイナーやイラストレーターにも資料的価値大。
目次
子
丑
寅
卯
十二支以外の動物年賀
辰
巳
外国の年賀状
午
未
高橋春佳―謎の画家のロマン
申
酉
巡る十二支
戌
亥
著者等紹介
生田誠[イクタマコト]
1957年京都生。東京大学文学部美術史学専修課程修了。産経新聞文化部記者。絵はがきの蒐集・研究に勤しむ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ひなにゃんこ
5
★3.5 図書館の返却棚で発見。明治33年に私製ハガキが認められるようになって以降、飛躍的に年賀状が増え、デザイン的にもバラエティ豊かになっていったという、年賀状草創期から昭和期戦前くらいまでの年賀絵葉書集。レトロな柄、西洋風な柄、デザイン化されたモダンな柄、豪華なエンボス加工の流行など、眺めるだけでも面白かった。今でも使いたいようなオシャレな絵柄もたくさん。2018/10/21
いすか
1
絵葉書コレクターである著者が収集した干支の年賀状から、選りすぐりの260枚を紹介。 年代は明治から大正、昭和の戦前期まで。 日本の葉書の歴史にも少し詳しくなれる。2018/12/22
tama
1
味変え用にと図書館で借りた本ですが、なかなかの当たりでした。明治の頃から日中戦争が始まった頃の年賀状で、アマチュア(?)の手作りから営業用、販売用まであり鏑木清方!のも。子年にねずみ小僧次郎吉、寅年に歌舞伎のトラ役が着ぐるみのトラのかしらを脱いでタバコ吸ってる宮尾しげを作品、やたら美的な橋本邦助の馬と乙女の作品、明らかに舞楽の還城楽からのと思える巳年、申年の猿回しはうらわびしい。いやー、いけないことでしょうが自分の年賀状に使いたくなる絵が一杯でした!2013/02/25
みっくん
0
明治から昭和初期の年賀状。絵としては面白いですが、実際の年賀状に使うには、ちょっと雰囲気が違うかも。時代感が面白い。2023/11/24
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