内容説明
IT時代を迎え、印刷もデジタル技術、ネットワーク技術を取り込んで発展しております。改訂版では、このような新しい情報を追加・訂正し、新たに最近の技術進歩を加えました。
目次
第1章 イントロダクション(法隆寺とグーテンベルグ;暮らしの中にこれだけの印刷技術が)
第2章 印刷の科学(光と色の科学;拡大・縮小の科学 ほか)
第3章 デジタル技術を使った印刷(コンピュータ方式の刷版;印刷機上で刷版をつくるダイレクトイメージング ほか)
第4章 エレクトロニクス化と印刷科学(デザインの世界を開く―文字・画像情報処理技術の進歩;情報のデジタル化がマルチメディアの世界を開く ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大臣ぐサン
2
グーテンベルグが活版印刷を発明したのは15世紀。印刷の歴史はここからと思いがちだが、木版印刷は遅くとも8世紀ごろにはあったわけだし、よく考えれば金文、金印も原理的には凸版印刷と一緒。更に時代を上れば粘土版も文字を刻むという行為は凹版印刷の萌芽と言える。とすると、文字の発生と同時に印刷技術はゆっくりと発展していったわけだ。その技術が今ではITやエレクトロニクスの分野まで応用されているというのはすごいことだね。とはいえ、紙の本がなくなる時代だけは来ないでほしい。2016/04/13
Kazuo Ebihara
1
印刷の歴史から、原理、印刷方式の変遷、 最新の技術までコンパクトに解説しています。 本文に出てくる 情報サービスはキャプテンシステム、 記録媒体はフロッピーディスク、携帯はiモード。 時代を感じますね。2019/12/08