出版社内容情報
かつて日本は、“品質立国”として「モノづくりの品質」は世界一と考えられていました。
しかし、日本企業内外に渡る様々な要因から、品質への意識が希薄化していっているのではないでしょうか。
「良い品質」の指標となるのは、「顧客満足」です。
「顧客満足」を満足させるためには、①「つくる品質」を高めるだけでなく、②顧客や社会のニーズを具現化する「サービス」を安定的に供給するビジネスモデルを構築することが重要です。
本書では、第1章でクオリティの本質を再確認した上で、経営戦略としてのとらえ方について著者の考えを述べるとともに主要な方法論を解説し、その後の章では日本品質管理学会が進めている取り組みなどの紹介・考察がされています。
★日本の品質不祥事が発生している昨今、今組織経営者・管理職者が一番望むことは「日本の品質向上」です★
「日本の品質向上」のために必要な知識を学ぶために、本書は大変有用です。
~JSQC選書とは~
「新・質の時代」における新たな品質論を各界に展開し広く啓蒙していくことを
目的とし、普及啓蒙活動や推進運動の一つの形態とするシリーズ書籍です。
広い層の知識人に対して品質の意味・意義を説くために、興味ある時事をとらえつつ、品質にかかわる基本的概念・方法を説明します。
目次
第1章 クオリティを経営戦略と位置付ける(クオリティの本質;基盤戦略と革新戦略;基盤戦略の重要性;革新戦略の基盤戦略化;クオリティマネジメントの具合的アプローチ)
第2章 ものづくりのクオリティ(品質との出会い;品質不祥事の再発防止に向けて;品質マネジメントの体系化)
第3章 ESGのクオリティ(安全―重大災害の再発防止;社会・環境―環境経営No.1;ガバナンス―クオリティ重視の組織文化醸成)
第4章 個客体験のクオリティ(社会変化の先にあるクオリティ;デマンドベースの生産革新;エクセレントサービスの実現に向けて;生産革新、サービスエクセレンスのキーサクセスファクター)
第5章 グローバル戦略としてのクオリティ(オールジャパンの連携構想;グローバル戦略として取り組むべき課題)
感想・レビュー
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mitei
牧神の午後