出版社内容情報
ISO 31000は、「組織が直面するリスクのマネジメントを行うことに関して、適用可能な指針」を規定する規格です。
つまり、組織が活動する上で生じる様々なリスクに対して、組織はどのように対応・対策していけばよいか、その管理策を設定するための助言といえるでしょう。
ISO 31000で定義する「リスク」とは、決して悪い場面のみを指す言葉ではなく、良い場面も含めて、「不確かさの影響」をいいます。
この意味で、リスクとは組織規模・業種などを問わず、およそ全ての組織を対象として運用されるものであり、国際的な規格として世界中で広く活用されています。
内容説明
リスクマネジメントの国際規格9年ぶりの本格改訂!ISO9001(品質)、ISO14001(環境)、ISO/IEC27001(情報セキュリティ)、ISO45001(労働安全衛生)、ISO22301(事業継続)、COSO‐ERM(全社的リスクマネジメント)などに共通する“リスク”概念と活用のポイントがわかる。
目次
第1章 ISO31000:2018改訂の経緯(改訂の経緯;ISO/TC262の活動;JIS化の経緯)
第2章 ISO31000:2018(JIS Q 31000:2019)の解説(適用範囲;用語及び定義;原則;プロセス)
第3章 ISOマネジメントシステムへのISO31000の適用(マネジメントシステムとISO31000;ISO9001におけるISO31000の活用;ISO14001におけるISO31000の活用;ISO/IEC27001におけるISO31000の活用;ISO45001におけるISO31000の活用;ISO22301におけるISO31000の活用;COSMO‐ERMにおけるISO31000の活用)
著者等紹介
野口和彦[ノグチカズヒコ]
国立大学法人横浜国立大学大学院。ISO/TC262日本代表エキスパート。ISO/TC262国内委員会委員長/国内WG主査。JIS Q 31000原案作成委員会委員長/改正委員会主査(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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