出版社内容情報
本書は、組織の労働安全衛生のマネジメントシステムである「ISO 45001」を「経営マネジメントシステム」に統合する方法について記述しています。 「ISOで規定しているマネジメントシステム」と「経営マネジメントシステム」は、構造が若干異なるが、決して相容れないものではなく、むしろ世界規模のマネジメントシステムを自社の経営マネジメントシステムに組み込むことで、自社内はもちろん対外的なアピールにも繋がります。特に「ISO 45001」は組織に属する従業員の安全な活動に視点をあてた規格であり、様々なバッシングや評判が立ちやすい現代社会においては、組織はいかにこの点を対策するかに焦心苦慮しています。本書は、初学者の方でも理解がしやすいように「統合のプロセス」や「具体的な実施方法」などを事例として解説をしておりますが、実践的面を念頭に置いているため、幅広い層の方にお読みいただける書籍です。
内容説明
実効性あるOHSMSの構築。ISO45001要求事項を事業プロセスに融合するための方法を5ステップで解説。
目次
序章 マネジメントシステムの統合(マネジメントシステム;マネジメントシステムのプロセス ほか)
第1章 労働安全衛生マネジメントシステム規格(社会的ニーズ;自主的な対応をうながすマネジメントシステム ほか)
第2章 プロセス(プロセスとは;プロセスの規模の大小 ほか)
第3章 事業プロセス(経営活動;事業プロセスのモデル ほか)
第4章 統合する方法(トップの統合マネジメントシステム構築の方針;適用可能性についての理解 ほか)
著者等紹介
平林良人[ヒラバヤシヨシト]
1968年東北大学工学部機械工学科卒業。1987~1992年セイコーエプソン英国工場取締役工場長。2002~2011年東京大学大学院新領域創成科学研究科講師。2004~2007年経済産業省新JISマーク制度委員会委員。2008~2015年東京大学工学系研究科共同研究員。現在、株式会社テクノファ取締役会長、ISO/TC283(ISO45001)日本代表エキスパート、ニチアス株式会社社外取締役
斉藤忠[サイトウタダシ]
1986年電子部品メーカーに入社。1996年工場勤務を経て経営企画部門へ異動。現在、日本品質管理学会理事(事業・広報委員会委員長)、ISO/TC262国内委員会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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