内容説明
本書は、従来十分な研究対象とされていない農業と農村経済の多角化へ向けた理論的フレームワークの構築を目指すとともに、そうした分析の枠組みに基づく実証分析を行ったものである。その内容は、著者がこれまで行ってきた研究の成果を、できる限り体系的に整序したものである。
目次
第1部 概念的分析―農業と農村経済多角化分析のフレームワーク(多面的活動農家論の意義と課題;農村経済多角化へ向けた経済学的フレームワーク)
第2部 実証的分析1―農業生産の多角化(畑作農家の小麦品種選択とリスク回避;野菜作と畑作経営の展開過程;野菜指定産地制度下における産地持続性の生存分析)
第3部 実証的分析2―非農業生産を含む多角化(農家民宿の特徴と農村ツーリズム展開への課題;中山間地域農村における民宿の経営活動分析;農林漁業体験民宿の稼働率と直接経済効果の推計 ほか)
著者等紹介
大江靖雄[オオエヤスオ]
1954年神奈川県生まれ。1978年北海道大学農学部農業経済学科卒業。1980年北海道大学大学院環境科学研究科修士課程修了。1980年~1985年北海道胆振支庁主事、北海道農務部主事。1985年~1992年農林水産省北海道農業試験場(芽室)研究員、主任研究官。1992年~1998年農林水産省中国農業試験場地域計画研究室長、農村システム研究室長。1998年千葉大学園芸学部園芸経済学科助教授。2001年千葉大学園芸学部園芸経済学科教授現在に至る。博士(農学)
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