内容説明
本書は、『フードシステム学の理論と体系』を論じようとするものである。その構成は、第1部では、総説としてフードシステム概念の提起とその課題を論じ、第2部では、フードシステムにかかわる接近方法とその学際的融合について、(1)経済学的接近、(2)経営学的接近、(3)商業論・マーケティング的接近から、それぞれの既存の理論をどう組み換えてフードシステム研究に展開させるかを論じている。つづく第3部では、同じ成熟社会にあってフードシステム的観点が求められているアメリカ、イギリス、フランスでの研究動向とその方法的基礎が解明され、最後の第4部では、新しいフードシステム理論の構築を目指して大胆な理論仮説が提起されている。
目次
第1部 フードシステム学の課題とその体系化(フードシステム学とその課題;フードシステム学体系化の課題)
第2部 フードシステムにかかわる接近方法とその学際的融合の課題(経済学的接近;経営学的接近;商業論・マーケティング的接近)
第3部 欧米におけるフードシステム研究の展開(アメリカにおけるフードシステム研究の新展開―NE165における企業戦略と食品安全性研究の成果の検証;イギリスにおける食品産業研究;フランスにおけるフードシステム研究の展開と特徴)
第4部 新しいフードシステム学の理論構築に向けて(フードシステムにおける主体間関係;フードシステムにかかわる学際的研究進展のために)
著者等紹介
高橋正郎[タカハシマサオ]
女子栄養大学大学院客員教授、前日本大学生物資源科学部
斎藤修[サイトウオサム]
千葉大学園芸学部
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