出版社内容情報
効率至上主義の市場経済と、人や自然とのかかわりを取り戻す新しい経済行動をどう組み合わせるか。高齢者介護、農林業・グリーンツーリズム、製造業、川の環境保全などの現場で働く人々の提言を編者が討究する。
内容説明
ローカルな営みと世界市場を前提とする市場経済との間に、いかなる関係をつくりだしたらよいのか。市場経済社会をどのように組み替えていったらよいのか。地方自治、製造業、農林業、高齢者福祉、環境にかかわる八人の現場での模索を軸に、市場経済の論理から自律した確かな世界を見はるかす。三人委員会(内山節・大熊孝・鬼頭秀一)+榛村純一の共編によるシリーズ第二弾。
目次
序 市場経済社会を組み替える
第1部 いのちと環境の「かけがえのなさ」と市場経済―生と死、性、環境がつきつけるもの
第2部 仕事の場から問う市場経済/非市場経済(風土に根ざした中山間地域と地域産業政策を構想する;大都市の片隅にローカルコミュニティを求めて;作る人と使う人を結ぶ「技能」の復権のために ほか)
第3部 市場経済社会の彼方へ(自然の克服と市場経済―自然と共存するための中間組織・地域的共同体の構築を目指して;地方自治と市場経済―小都市経営二十二年と市場経済組み替えへの試み;市場経済と自由―自由から自在へ)