内容説明
山‐畑‐水田とつながる地形連鎖を軸に、農業の多面的な機能と「環境保全型農業」の課題を示す。
目次
日本列島21世紀のテーマ
農村空間の成り立ち
水田のはたらき
畑で生かされてきた伝統農法
地形連鎖を活用した農林業
農業は土をつくり環境を保全する
田畑がもつ環境保全機能
暮らしが景色をつくる
農業の近代化と不安定性―近代農法の弊害その1
農業が地球環境におよぼす悪影響―近代農法の弊害その2
農村の物質循環を追う―近代農法の弊害その3
農業生産を高め、環境を守る技術
地球意識と地域意識
著者等紹介
西尾敏彦[ニシオトシヒコ]
1931年長野県生まれ。1955年東京大学農学部卒業。1956年農林省四国農業試験場、以後水稲栽培などの研究に従事。1990年技術会議事務局長を最後に農林水産省を退職。生物系特定産業技術研究推進機構理事、農林水産技術情報協会理事長を経て、現在日本特産農産物協会理事長。著書に『イソップ風農業研究ものがたり』(養賢堂)、『百年をみつめ21世紀を考える―農業科学技術物語』(共著、農文協)、『バイオテクノロジーの農業哲学』(共著、農文協)、『農業技術を創った人たち』(家の光協会)などがある
陽捷行[ミナミカツユキ]
1943年山口県萩市生まれ。東北大学大学院農学研究科卒業。1971年農林省に入省。農林省東海近畿農業研究所、農業技術研究所、米国アイオワ州立大学客員教授を経て、現在農業環境技術研究所。編著書に『環境保全と農林業』(朝倉書店)、『地球環境変動と農業』(朝倉書店)、『土壌圏と大気圏』(朝倉書店)、共著に『環境土壌学』(朝倉書店)などがある
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