内容説明
人間とともに進化してきた作物。野生種とのちがいを通して、人間・作物・環境の「共進化」を描く。
目次
作物はどのように誕生したのか
栽培植物発祥の8つの地域
作物になって巨大になった
作物になって多様になった
植物が作物になって何が変わったか
伝統的な品種のできかた
近代的品種の誕生とその成果
日本農業を変えてきた品種改良
作物・細胞の中にあるハーモニー
21世紀の品種開発と農業―生きものとつくるハーモニー
著者等紹介
西尾敏彦[ニシオトシヒコ]
1931年長野県生まれ。1955年東京大学農学部卒業。1956年農林省四国農業試験場、以後水稲栽培などの研究に従事。1990年技術会議事務局長を最後に農林水産省を退職。生物系特定産業技術研究推進機構理事、農林水産技術情報協会理事長を経て、現在日本特産農産物協会理事長。著書に『イソップ風農業研究ものがたり』(養賢堂)、『百年をみつめ21世紀を考える―農業科学技術物語』(共著、農文協)、『バイオテクノロジーの農業哲学』(共著、農文協)、『農業技術を創った人たち』(家の光協会)などがある
大沢勝次[オオサワカツジ]
1943年東京生まれ。1967年北海道大学農学部農学科卒業後、農林省園芸試験場(平塚市)、農林水産野菜試験場(津市)、同農業生物資源研究所(つくば市)、茨城県生物工学研究所(岩間町)、農林水産省北海道農業試験場(札幌市)などにて、園芸作物等のバイオテクノロジーの技術開発に従事。その間、アメリカやイギリス、ポーランド、パラグアイなどに出かけて、研究交流や技術指導を行う。2000年4月から北海道大学大学院農学研究科教授。農学博士。著書は『植物バイテクの基礎知識』(農文協)、『遺伝子組換え食品~新しい食材の科学』(編著、学会出版センター)、『農学大事典』(分担執筆、養賢堂)など多数
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