出版社内容情報
個性的・全体的・多義的なものとしての食を捉える視点と食文化の概念を提起し、自然に密着した人々の食に食文化の成立、世界各地の多様な食文化を探究し、食の営みの地域個性を表現する発酵食と味覚に光を当てる。
内容説明
本書は、味の素株式会社および財団法人味の素食の文化センターが1980年より開催してきた「食の文化シンポジウム」および「食の文化フォーラム」の成果をもとに、その後の新知見を加えて大胆な加筆・修正を行なった論文および書き下ろし論文により編集したもの。広く食文化研究を志す人のみならず、「食」の底流にある「文化」に興味と関心をもつ人に最適のもの。
目次
序章 人類の食文化について
第1章 食文化の視点(なぜ食の文化なのか;食と心 ほか)
第2章 ヒトにとっての食(霊長類の食;ヒトの植物食 ほか)
第3章 地域の食文化(中部ヨーロッパの食の文化;イスラーム教と食事 ほか)
第4章 世界の中の食文化(埋土発酵加工法;発酵の文化圏 ほか)